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【読書感想文】ファスト&スロー
どうも、畜産ペンギンです。
オープン戦が始まりましたね。
この頃の成績って本当アテにならないのに一喜一憂してしまう物です。
今回は、表題の読書感想文です。
目次
・どんな本?
・雑多な感想 ・まとめ |
どんな本?
人はどうやって意思決定を行うのかという事を研究している本です。
「意思」決定と言ってますが、それは過去の経験や今の情報や状況によって簡単に左右され、自分の意思等どこにも無いと言われているようでした。
俺ってけっこー感覚派だし?とか思ってるタイプなんで、それを否定されまくった気分で(いい意味で)不愉快な本だと思いました。
雑多な感想
・人には二つの思考がある
作中ではシステム1(速い思考)とシステム2(遅い思考)という言い方をしているが、端的に言うとシステム1が直感的な考えでありシステム2がじっくりした思考。
システム1は簡単な計算をしたり、何か怖い目にあった時に反射行動をしたりする際に使用され、システム2は複雑な計算や論理的な組み立てを行う際に使用される。
また、システム2は使用すると疲れてしまう為人は出来るだけの事をシステム1で解決しようと済ませてしまう。
まぁ言われてみればそんな風に分かれている気はするねといっただけの話だが、特にシステム1には厄介な部分がある。
例えば「バナナ ゲロ」という2つのワードを見たときに、瞬時に2つのキーワードを紐付けて何かを我々は連想してしまう。
この反射的な思考が、多くの選択を誘導されたり誤ったりしてしまう困った物なのです。
どう困るかは後述。
・人は簡単に操作される
作中にこんな問題がある。
「スティーブはとても内気で引っ込み思案だ。いつも頼りにはなるが、基本的に他人に関心がなく、現実の世界にも興味がないらしい。もの静かでやさしく、秩序や整理整頓を好み、こまかい事にこだわる」
さてこのスティーブの職業は図書館司書でしょうか?それとも農家の人でしょうか?
今これを読んでる人は警戒していて「いや、それだけじゃわからないでしょ」って当然の感覚を持つかもしれませんが少なくとも頭の中に「図書館司書っぽいな」とは思い浮かんだでしょう。
そして無警戒にそういった判断をしてしまうケースも日常の中で多いのでは?
ただ、統計的事実としてはアメリカでは男性の司書一人あたり農業従事者は二十人以上居るそうです。
これを知っていれば農家の人と答えた方が遙かに正解する確率は高いはずなのに簡単にそういった事は無視されて物事を判断してしまうっていう。
「お前の事騙すなんてチョロ過ぎwww」って言われてるようで腹立ちますね。
まぁ事実チョロいんだから仕方ない。
他にも基準値を最初に出されたらそれに引っ張られてしまうとか、利益よりリスクを嫌うとか人が簡単に操作される色んな例が書いてありましたが、総じて人ってチョロいなって感じでした。
・人は自信過剰である
人は自信過剰であるという事が書いてありまぁごもっとだなと、結局何で自信過剰なのかはよくわからなかったけど。
例えばアメリカではスタートアップ企業が存続する確立は35%だが、起業家の81%が自社の成功率を70%以上と見積もったとの事。
外から見てる分には勘違いバカ野郎って多いよねーで終わる話なのだが、スケールは大小差はあれど皆こういう所はあるんじゃないかなと。
人には平均以上効果という、自分はある特性や能力において一般平均以上であると自己評価するというバイアスがあるらしい。
確かにどこかで自分の人生は、平均以上には幸せになるはずと思い込んでいる。今が幸せでも不幸せでも。(論点ズレるけど不幸な自分に酔っている人は実は自分を幸せと思っているのです)
そう思っているので大した努力もせず平気な面して唯々与えられた資源を食いつぶしながら生きている。(※畜産ペンギンは最近見たアニメに変な影響を受けています)
ただその根拠が極めて希薄、いや敢えて言おう、無いという事を自覚せねばならない。
「自分は平均以上のドライバーだ」と90%の人が考えているという研究結果があるそうで、ただ「何故平均以上だと思うのか」納得性のある説明が出来る人はどれだけ居るでしょうかね。
まとめ
人生でこれまで様々な選択をして来たがそれは果たして自分の意思と言えるのだろうか。
今自分が自分や周りをどう捉えているか、それは自分の考えによる物と言えるだろうか。
ただ状況に操作されているだけでロボットと本質的な違いは無いのではないだろうかと考えさせられましたね。
(※畜産ペンギンは最近見たアニメに変な影響を受けています)
ただ、この本を読んだ後のこれからの人生は、いかんいかん思い込みで判断せずちゃんと考えようと行った行動が少しでも増え、その結果より良い人生を歩める事を期待します。
おしまい。
結びのメッセージ
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