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主婦業をなめたらあかん
うちのかみさんは数年前まで専業主婦でした。
若い頃の僕の意向で子供といっしょにいて欲しいと嘆願した結果です。
17年経過しました。
今ではかみさんに申し訳なかったと思っています。
なんで申し訳ないかは後述します。
世の旦那様方は主婦業を軽視する傾向があるのは否めませんよね。
もちろん昔よりは、イクメンといった流行語があるように、主婦業に対しての認識は大きく変わってきていると思います。
とはいえ、専業主婦の役割の本質には、大きく変化があるわけではないとも言えます。
何故、主婦業をなめたらいかんのか?
僕はこう理解しています。
☆全ての作業を能動的に行っている。
炊事・洗濯・掃除。お子さまがいらっしゃれば、子育て。
それらの一般的に主婦の役割とされる作業は、誰も指示してくれないのです。
社会で営利組織に属している方であれば、一度は言われたことがあると思います。
「言われる前にやりなさい」
「何事にも積極的に!」
「能動的に取り組んでください!」
所謂、指示待ちという状態の際に言われるセリフです。
恐らく仕事においても受動的な方がほとんどなのではないでしょうか。
明らかな怠惰による指示待ちの方はいわずもがな。
良い悪いではなく、無意識な指示待ちが組織行動にはあると思っています。
組織の体制、職責等のラベリングによる常識という大義名分で無意識のうちに
刷り込まれた受動的な仕事へ思考パターン。
「私の役割ではない」
「あの人がやるべきだ」
「俺はここまでやってるのに」
のような言葉はよく聞きますよね。
もちろん己の役割を認識した上で能動的に仕事に望んでいる場面もたくさんあると思います。
好んで受動的になっているわけではない方々も多いと思います。
組織運営上の己の役割を鑑みたうえで敢えて受動的に行動する場面も多々あると思います。
特に大企業等の組織規模が大きければ大きいほど、主張は程ほどに軋轢を回避するため、妥協する場面も多々あるのではないでしょうか。
やや、厳しい言い方になりますが、自分で仕事を開始から終了まで。
スタートアップとクロージングまで全てを自分で制御している仕事は実はほとんどない。
といえる事が多いのではないでしょうか?
そして組織において能動的な行動ができる方が結果論、
リーダーとなり、受動的な方に大きなベクトルを指し示す役割を負うことになるのではないでしょうか。
よく思考の際の基準軸として活用するパレートの法則を用いれば、2割の方々が組織を動かしている。
それ以外の方々は2割の方に制御されている。ともいえると思います。
逆に申し上げますと、全員が組織を動かす側の思考をして能動的に行動した場合、いったいどうなってしまうのでしょうか?
ベクトルが定まらず混沌とした状態になり組織の機能は失われ、目的が達成できなくなるのだろうと思います。
つまり、8割の方が受動的になるのは、組織が正常に機能している状態であるといえるのではないでしょうか。
話しを主婦業に戻しますが、家庭におけるリーダーは正に主婦なのだと思います。
それは社会という広いスコープから見ると、とても小さな組織です。
しかし、小さかろうが、主婦は正に家庭でリーダーシップを発揮する必要があります。
何故ならば、誰も指示をしてくれません。
主婦業を遂行するためのベクトルを指し示してくれる人はいません。
営利組織においては必ず経営者や管理職やプロジェクトリーダーや店長や…etc
必ず指示をしてくれる人がいますよね。その指示のクォリティ云々はともかくとして…
ここに主婦業のすごさの一つがあると思っています。
すべて己で”やる”と決めて行動をしない限り、一つ一つの仕事はクローズされていかない。
しかも、家庭という組織が存在する限り、その仕事に終わりはない。
営利組織の仕事は、いろんな区切りがありますよね。
契約には必ず期間がありますし、週休2日の方も多いでしょう。
まずまず1日毎に仕事を区切って帰宅しますよね。
帰宅すると家庭の事は主婦がやってくれるわけなので…
ん~悠々自適ですな~
しかし、家庭という組織運営に区切りはありません。
もちろんね。家族旅行や実家に帰省したりすると一区切りあったりしますけど
帰ってきて洗濯やら旅行後のかたづけやらをするのも主婦の仕事ひとつであり、
通常作業にプラスした追加作業になりますよね…
ある大学の研究では24時間時間拘束されるという趣旨で
主婦の仕事は年収換算で1000万以上という試算もあります。
「終端のない仕事を己の意思で能動的に遂行し続ける」
これは本当に大変なことだと思います。
しかし、もうひとつ!
決定的に主婦業が過酷だと思う理由があります。
大分、長くなってきましたので、もうひとつは次回にします^^;
また、僕がかみさんに申し訳ないと思う理由。
主婦業のデメリットについても次回に記載したいと思います。
今回はここまでー
結びのメッセージ
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