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2015.05.15

主婦業はなめたらあかん vol.2

”主婦業はなめたらあかん”の続きです。

 

前回、主婦業のすごさのひとつとして

 

「終端のない仕事を己の意思で能動的に遂行し続ける」

 

について述べさせていただきました。

 

今回は、もうひとつ主婦業が”すごい”と思える点について述べさせていただきたいと思います。

 

 

もうひとつの主婦業が過酷と思える点。

 

それは

 

「誰も承認してくれない。

 

です。

 

 

前回の記事で述べさせていただきましたが、営利組織の仕事は誰かしらが大きなベクトルを提示してくれます。

 

その流れの中で、部分部分の仕事の役割の集合が正に組織になると考えます。

 

そして、その各自の役割を遂行する事によって、その仕事を承認してくれる人がいますよね。

 

同僚、上司、部下、管理職、経営者 等々

誰かしらが、

 

「頑張ったね」

「よくやってくれたね」

「助かったよ」 etc

 

というように褒めてくれますよね。

 

逆に

 

「何やってんだ」

「そんなんじゃだめだ」

「はやくしてくれ!」 etc

 

と怒られたりしますよね。

 

もしくは

 

「次はこういう役割を期待しているよ」

「将来は管理職相当の仕事を頼むよ」

「3年後は独立できるね」 etc

各人の未来を提示してくれるような場面もありますよね。

 

褒められる・怒られる・未来を期待される。

 

いろいろな場面がありますが、

とにもかくにも、営利組織の仕事では、

その個人の仕事を認識した上でなんらかの”承認”をしてくれる人が必ずいるんです。

 

では、ベクトルを提示する側である経営者や組織のTOPは”承認”を受けることができないのか?

よく啓発本にはリーダは孤独である。

最終的に判断を個人で行う必要がある。

というようなリーダの過酷さが書かれたりしています。

 

もちろん判断をする場面は多々あって大変だと思います。

しかし、その判断結果の”承認”をしてもらえないのか?

 

そんなことないんですよね。

 

部長・課長といった組織のTOPであれば、その職責ヒエラルキーにおける上の役職の方がその仕事の良否判定をしてくれますよね。

経営者であれば、”顧客”が企業のなんらかの生産活動に対して、良かった・悪かったの評価をしてくれますよね。

それが収益に繋がるので企業の利益で表すことができるといっても過言ではありません。

営利組織の仕事であれば、必ずその仕事に対して評価をしてもらっていると思います。

 

つまり

 

各々の仕事が正に仕事であることを承認してもらっている。

 

といえると思います。

 

当然、良い評価や成果を得れない時が多く、精神的にタフさを求められる場面も多いですよね。

精神的な疲弊度合も個人差はあると思いますが、

 

ほとんどの方が

 

「次は頑張ろう!」

「次はこうしよう!」

「負けてたまるか!」

 

といったように次に向けて努力をして這い上がっていくのだと思います。

 

このバイオリズムのアップダウンを繰り返す事によって思考力や各職種の技能が向上しだんだん社会で成果を残しやすくなっていくのではないでしょうか。

 

とても前ふりが長くなりましたが、

主婦業はこのサイクルが見出しにくいと思います。

 

 

理由は以下、2点

①主婦は家庭という組織のTOPであるため、すべての仕事を能動的に取り組む必要がある。

②主婦の仕事は社会で評価・承認されない。(されにくい)

 

 

①については前回の論旨のように主婦は「己の意思で能動的に遂行し続ける」のだと考えています。

つまり家庭という組織のベクトルを自分で定義する必要があります。

そして、そのベクトルで己が仕事を遂行していくことになります。

誰も主婦業全体の指示をしてくれないのです。

 

 

そして②の承認されないが致命的だと思っています。

家庭という組織において主婦の仕事を最も評価すべきは旦那様でしょう。

しかし時代背景とともに主婦業に対しての見方が変わってきたとはいえ、世の中の旦那様の主婦業に対する理解度は未だ高くないのが現実ではないでしょうか。

 

夫婦喧嘩の際にふと言ってしまうセリフ

 

「主婦は時間があっていいよな~」

「主婦業は楽でいいよな~」

「俺は仕事で疲れてんだよ!」

 

すべて僕は逆だと思います。

まず主婦業に融通の利く時間は無いと思います。

朝、誰よりも早く起き朝御飯を仕込み、お子さまがいればお弁当を作ったり。

そして、家族を送り出す。

その後も洗濯、掃除…

そして日常生活の消耗品・夜ご飯の仕込みの為の買い物

 

毎日はやらないものの、トイレ掃除やお風呂掃除、衣替え

 

朝からの仕事を終えて一旦、夜まで多少なりとも時間が空くのでしょう。

 

空くといって2,3時間程度ではないでしょうか?

 

また、夕方になれば、すぐに夜御飯の支度が始まります。

 

その数時間でいったい何ができるのでしょうか?

 

集中して何かに取り組むには短すぎますよね。

 

すべて一気に終われる仕事であれば、メリハリもつくでしょう。

 

しかし1日の流れの要所要所に適宜対応する仕事です。

 

全員が就寝するまで続きます。

 

しかも毎日です。

 

はたして、主婦に時間はあるといえるのでしょうか?

 

10年ぐらい前に読んだ本には、主婦業を労働に対する対価は年収220万円と書いてありました。

 

もしかしたら仕事量だけを鑑みると、そうなのかもしれません。

しかし最近のネット記事で読んだのですが、主婦業の時間拘束度合からすると年収1、000万円以上と書いてありました。

 

どういったデータを基礎にしているかによってその見解やそもそも金額で算出することに意味があるのかといった点はありますので、あくまで参考でしかありません。

 

しかし、僕は主婦業の拘束時間がものすごく長いという点については共感しました。

 

もし営利組織で睡眠時間(8時間)を除く16時間、拘束された仕事(しかも毎日)に従事した場合を考えると年収1000万円は決して高い額ではなくなるのではないでしょうか。

 

仕事の性質が違うため、一概には言えないのですが、主婦業は家庭という組織を運用するために、非常に長い時間を拘束されている仕事と言えるのではないでしょうか。

 

旦那様は週末になるとご自身の趣味などに1日費やしたりしますよね。

仮に奥様も旦那様の趣味に同行していたとしても、主婦の方々は時間拘束の真っ最中でございますので、そのイベント終了後の仕事が常に頭に入っていると思われます。

 

「あー楽しかったな~疲れたな~風呂入ってビール飲んで、ねるどー」という旦那様…

 

主婦の方はそうはいきません。帰宅後の片づけや翌朝の支度等々、区切りなく次々と仕事が待っています。

 

仮に

 

「今日は疲れたからすぐ寝よ~」

 

となったとしても、その結果、翌日の仕事量が増えることも認識しているはずです。

 

このような時間拘束の中、主婦の方々はものすごく献身的に。そしてしつこいですが”能動的”に奮闘されているのですよね。

 

そして、ただ承認されないだけではなく、主婦の方々の心中を逆撫でするような旦那様の発言…

 

亭主関白とはよくいったもので、家長である旦那は関白と同じように偉い人。

といった女性を差別した古い時代の考え方。

未だその名残があるのではないでしょうか。

 

 

またしても、とても長くなってしまいましたので、

今回はここまでに致します^^;

 

次回、その過酷な主婦業を遂行する上で発生する大きなデメリット

そして僕がかみさんに対して申し訳なく思っている点について述べたいと考えております。

 

 

 

この記事を書いた人

村山弘

村山弘

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